この文書は、 エプソン社製のカラーインクジェットプリンタ MJ-700V2C を ワークステーションに接続する際に知っておくと便利な情報を Q&A の形に まとめたものです。 以下のことに注意して下さい。 ・この文書の配布などに関しては一切制限を設けません。 ・この文書の作成にあたっては、(株)セイコーエプソンには一切問い合わせ などを行なっていません。 1995 年 3 月 29 日 久保 博 h-kubo@kuee.kyoto-u.ac.jp JBD02172@niftyserve.or.jp ------------------------------------------------------------------- 目次 ==== Q-1. エプソンの MJ-700V2C とは、どんなプリンタですか? Q-2. MJ-700V2C とワークステーションとを接続したいのですが、どのように すればいいですか? Q-3. Sun の SparcStation のパラレルインターフェイスから MJ-700V2C に接続 したいと思います。何か用意するソフトウェアがありますか? Q-4. Sun のワークステーションと MJ-700V2C を RS-232C を介して接続しました。 printcap での通信パラメータはどのように設定すればいいでしょう? Q-5. MJ-700V2C で PostScript 言語で記述された文書を印刷するにはどうすれば いいでしょう? Q-6. gdevmjc はどのようなドライバでしょう? Q-7. gdevmjc の最新版はどこから手に入れればいいでしょう? Q-8. SunOS 4.1.3 で日本語化 ghostscript-2.6.1 と gdevmjc をコンパイル してみましたが、うまくいきません。どうすればいいでしょう。 Q-9. エプソンの輸出仕様の Stylus というプリンタ用の ghostscript の ドライバがあるそうですが、 MJ-700V2C でも使えますか? Q-10. MJ-700V2C と ワークステーションとを接続したのですが、印刷して みると、おかしな色調になります。何か設定を間違えましたか? Q-11. gdevmjc はエプソンの他のカラーインクジェットプリンタでは使えない のですか? Q-12. エプソンの MJ-500C はカラー印刷の時には CMY の 3 色しか使えない ので、 gdevmjc からは印刷できないのですか。 Q-13. 実際に MJ-700V2C とどのようなワークステーションとを接続して 運用しているのでしょう? ------------------------------------------------------------------- 本文 ==== Q-1. エプソンの MJ-700V2C とは、どんなプリンタですか? A-1. 最大解像度が 720dpi のカラーインクジェットプリンタです。カラーイ ンクは、 マゼンダ、シアン、黄、黒の 4 色を使います。紙の大きさは A4 まで印字可能です。 Q-2. MJ-700V2C とワークステーションとを接続したいのですが、どのように すればいいですか? A-2. MJ-700V2C は、標準でセントロニクス準拠のパラレルインターフェイス、 RS-422準拠のシリアルインターフェイスがついています。 したがって、ワークステーションがパラレルポートを持っていれば、 パラレルインター フェイスで接続すればいいでしょう。 また、 MJ-700V2C には、オプションで RS-232C 準拠のシリアルインター フェイスを増設することができます。パラレルポートがなく、シリアルポート だけを持つワークステーションとも、これを使って接続することができます。 Q-3. Sun の SparcStation のパラレルインターフェイスから MJ-700V2C に接続 したいと思います。何か用意するソフトウェアがありますか? A-3. SparcClassic, SS10 などのパラレルポートにプリンタをつないでも、正常に プリントアウトができないそうです。そこで、この不具合を修正するための プログラムが必要なようです。 bppout-1.2.tar.gz という名前で公開されて います。 Q-4. Sun のワークステーションと MJ-700V2C を RS-232C を介して接続しました。 printcap での通信パラメータはどのように設定すればいいでしょう? A-4. 筆者のサイトでは、 MJ-700V2C に PFIF3 を載せて Sun ELC と接続しています。 MJ-700V2C 側は、通信速度 19200bps 、XON/XOFF フロー制御、データ長 7bit 偶数パリティの設定です。 printcap は以下のようにしています。 lp=/dev/ttya:br#19200:\ :fs#06020:fc#300:ms=-opost,parity,ixon,ixoff: Q-5. MJ-700V2C で PostScript 言語で記述された文書を印刷するにはどうすれば いいでしょう? A-5. ghostscript-2.6.1 を使うと、 PostScript で記述された文書を各種の画像の 形式などに変換することができます。 MJ-700V2C は、エプソンが 定めた ESC/P V2 というプリンタ制御コードを用いますので、 ghostscript に ESC/P V2 のコードを出力するためのドライバを追加することで、印刷が できます。ドライバは、 gdevmjc.tar.gz の名前で公開されています。 Q-6. gdevmjc はどのようなドライバでしょう? A-6. gdevmjc は、ghostscript 附属の gdevescp と gdevcdj 、それに ghostscript のBJC-600 対応化パッチを元にして作成しています。 そのため、ディザリングは gdevcdj と同じ誤差拡散アルゴリズムを 使用しています。データの圧縮には、 gdevescp で使われているのと 同じく、ランレングス符号化を用いています。 また、解像度は、 180dpi、 360dpi、 720dpi に対応しています。 Q-7. gdevmjc の最新版はどこから手に入れればいいでしょう? A-7. NetNews の fj.sources で公開したので、様々な Anonymous FTP サイトで入手可能だと思います。ここでは、筆者のいるサイトを 紹介しておきます。 Anonyous FTP を利用する場合は、ftp://ftp-lab23.kuee.kyoto-u.ac.jp にあります。 WWW のブラウザを利用する方は、 http://www-lab23.kuee.kyoto-u.ac.jp に接続しても結構です。 また、 IP 接続されていないサイトからでも、 電子メールが利用 できれば、ftpmail を利用して取得することができます。 ftpmail@ueda1.kuee.kyoto-u.ac.jp で ftpmail の サービスを 行なっています。 また、エー・アイ・ソフト株式会社から発売されている PANIX の フリーソフトパックにも含まれているそうです。 Q-8. SunOS 4.1.3 で日本語化 ghostscript-2.6.1 と gdevmjc をコンパイル してみましたが、うまくいきません。どうすればいいでしょう。 A-8. SunOS 4.1.3 附属の cc を使わず、 gcc などを使ってみて下さい。 Q-9. エプソンの輸出仕様の Stylus というプリンタ用の ghostscript の ドライバがあるそうですが、 MJ-700V2C でも使えますか? A-9. escp2c.tar.gz という名前のカラー対応の Stylus 用ドライバが あるようです。これは、 ftp://bolivar.latrobe.edu.au/pub/escp2/escp2c.tar.gz においてあるそうです。実際に試したという報告は聞きませんが、 MJ-700V2C でも利用できるはずです。 Q-10. MJ-700V2C と ワークステーションとを接続したのですが、印刷して みると、おかしな色調になります。何か設定を間違えましたか? A-10. とりあえず、 MJ-700V2C のリファレンスガイド 52 ページを参考に して、ヘッドのクリーニングをしてみて下さい。それでもなおらない 時は、 gdevmjc の色の強さを調節するパラメータを適当に設定し なおしてみて下さい。 Q-11. gdevmjc はエプソンの他のカラーインクジェットプリンタでは使えない のですか? A-11. プリンタ制御言語として ESC/P V2 を採用していれば、原理的には どの機種でも利用できるはずです。また、 ESC/P V2 には対応して いなくてもESC/P ラスター対応ならば動作すると思われます。 現在までに、 MJ-700V2C, MJ-5000C, MJ-900C, MJ800C, MJ-500C での 動作報告があります。詳しくは A-13 を参考にして下さい。 Q-12. エプソンの MJ-500C はカラー印刷の時には CMY の 3 色しか使えない ので、 gdevmjc からは印刷できないのですか。 A-12. gdevmjc の ver. 0.7 からは、gs の起動時に -dColorComponent=3 と 指定することで、CMY 3 色で印刷できるようになりました。これは、 もとにしたドライバの機能を復活させただけです。 Q-13. 実際に MJ-700V2C とどのようなワークステーションとを接続して 運用しているのでしょう? A-13. 実際の接続例を以下に挙げます。 Sun ELC + SunOS 4.1.1 と RS-232C で接続。プリンタには PFIF3 を増設。PostScript の出力に ghostscript-2.6.1 + fix1-4 + 日本語化パッチ + gdevmjc を使用。 tiger.ps の出力に約 14 分。 Endeavor AT-6000 (MEM 32MB, SCSI HD 1GB) + Linux ghostscript + gdevmjc SUN Sparc Station5 (85MHz)。 SUN Mini-26(M) to Centronics 36(M), Centronics-compatible Parallel Port Adapter(\12,000) でパラレル接続。 ghohstscript + gdevmjc NWS-3470/(R3000,20MHz,主記憶32MB,17MIPS) でパラレル接続。 ghostscript + gdevmjc tiger.ps の出力に約 6 分。 PC-9801?? からパラレル接続。 ghostscript + gdevmjc ( DJ's GCC でコンパイル) Sparcstation LX + Solaris 2.2J + CAP と Machintosh Quadra + MJ-700V2C を Apple Internet Router を介して接続。 ghostscript + gdevmjc NetNews の fj.sys.sun の 1995 年 5 月頃の記事 INETNEWS-1-17-13.02269@niftyserve.or.jp D92EE3.ut@tansu.shpcsl.sharp.co.jp NAITO.95May25140759@rabbit.math.nagoya-u.ac.jp INETNEWS-1-17-13.02309@niftyserve.or.jp NAKANO.95May26143549@dolphin60.math.ryukoku.ac.jp 参照 Frontier P5-90 + Free BSD Release 2.0 + gcc 2.6.2 の環境で Ghostscript:Version 2.6.1+日本語パッチ+MJ700V2Cパッチその4 を インストール。プリンタは MJ-700V2C。 ハードウェア : IBM-PC compatible (Gateway2000 P5-90) OS : Linux 1.2.10 + XFree86-3.1.1 コンパイラ : gcc-2.6.3 プリンタ : MJ-800C プリンタとの接続 : Parallel port (LPT1) の環境の下で ghostscript-2.6.1 pl4 + gs261j10.tar.gz + gs261d12.tgz(VFlib patch) + jgs261+lx.diff.gz(Linux patch) machine : SHARP X68030 + 040turbo OS : Human68k ver 3.02 Compiler : gcc ver 2.6.3 GhostScript : gs ver 2.6.1 + fix*4 + 日本語化パッチ printer : EPSON MJ-900C connect : パラレルインターフェース Sun SS10 + MJ5000C マシン名: PC9821AS2+ODP(DX4、100MHz) OS名: NEC製MS-DOS6.2 コンパイラ: gcc(2.2.2)+go32(1.1.1.maint5) gsバージョン:2.6.1 プリンタ: MJ700V2C 接続形態: パラレルケーブルで直付け AT 互換機 + Linux + MJ-900C マシン : PC/AT P5-90 (100Mhzで使用) OS : NetBSD 1.0A コンパイラ : gcc-2.6.3 Ghostscriptのバージョン : gs ver. 2.6.1 + fix-01から04 + 日本語patch (gs261j10.tar.gz) プリンタ : MJ-900C プリンタの接続形態 : Parallel port (lpt0) ドライバのバージョン : gdevmjc-0.6.tar.gz machine : SGI Indigo2 OS : IRIX 5.3 Compiler : gcc 2.6.2 Ghostscript : gs2.6.2 + 日本語化パッチ(gs261j) + gdevmjc ver.0.6 printer : EPSON MJ-5000C connect : パラレル ------------------------------------------------------ マシン名 : HP9000 715/75 OS : HP-UX 9.03 コンパイラ : gcc version 2.5.8 Ghostscript : Ghostscript version 2.6.1 (5/28/93) printer : mj700v2c 接続形態 : パラレルケーブルで直付け ------------------------------------------------------ マシン名 : HP9000 712/60 OS : HP-UX 9.05+ 上記のバイナリを持ってきました。 printer : mj5000c 接続形態 : パラレルケーブルで直付け ------------------------------------------------------ machine : AT互換機(GATEWAY2000 4DX2-66V) OS : BSD/OS 2.0.1 Compiler : gcc ver 2.6.3 GhostScript : gs ver 2.6.1 + fix*4 + 日本語化パッチ printer : EPSON MJ-900C connect : パラレルインタフェース ただし gs のコンパイル時に、多少の手直しが必要。 ( zkfsnf.c : long offset; -> off_t offset; zkfzeit.c : #include をコメントアウト ) マシン : PC/AT 486DX2 66MHz OS : Linux 1.2.13 elf (Slackware3.0) コンパイラ : gcc-2.7.2 Ghostscriptのバージョン : gs ver. 2.6.1 + fix-01から04 + 日本語patch (gs261j10.tar.gz) プリンタ : MJ-800C プリンタの接続形態 : Parallel port (/dev/lp1) ドライバのバージョン : gdevmjc-0.6.tar.gz Machine : IBM ThinkPAD 530cs (486DX2-50, 20MB Memory) OS : Linux 2.0.25 (Slackware-3.1 ベース) Compiler : 不明 (JE 0.9.7 から使用) GS : 2.6.2J Printer : EPSON PM-700C Connection : パラレルポート 使用感 : -sDEVICE=mjc720 -dMicroWeave=1 での出力は MJ700V2C と同等。 tiger.ps (上記のオプションで変換済み)は約 5 分で出力。 ** 以下は gdevmjc-0.8beta ** dos/v Gateway2000 P5-90 OS Linux+slackware96 kernel2.0.14 compiler gcc 2.7.2 Ghostscript 2.6.2 printer MJ-810C local-connect /dev/lp1 Sun SparcStation10, SunOS 4.1.3 ghostscript-2.6.1 + patch 4 つ + 日本語パッチ + gdevmjc GNU C 2.5.2 でコンパイル パラレルポートに MJ-900C を接続 PC/AT, FreeBSD 2.1-RELEASE ghostscript-2.6.1 + patch 4 つ + 日本語パッチ + gdevmjc GNU C 2.7.2.1 でコンパイル パラレルポートに MJ-800C を接続